自殺体験アトラクション

思いつきで書きます。自殺へのアプローチとしてはかなり表面的です。

 

これだけ自殺したい人が居るんだったら、仮想的に自殺を経験できるアトラクションがあれば流行ると思う。

そのアトラクションによって自殺を決心する人もいれば、思いとどまる人もいる。死後の世界に胸を膨らます人もいれば、スカッとして生への希望を新たに見出す人もいる。そんなアトラクションがあればいいと思う。

 

アトラクション体験者(以下、プレーヤーと呼ぶ)は防音処理が施された個室につれていかれて、映像が流れるゴーグルみたいなのをはめさせられる。

最初に、「気分が悪くなったらすぐに赤いボタンを押してください」っていうアナウンス。そのボタンを押せばいつでも即座にアトラクション終了。この機能は絶対に必要。

 

その後、まずプレーヤーは自殺方法を選ぶ。「首吊り」「ガス」「飛び降り」「電車」などなど。それで、自殺決行五分前からスタート。

大まかな流れとしては、自殺までの過程を克明に描き出して、死の瞬間にブラックアウト。それでお終い。

 

「首吊り」なら縄を用意〜首をかけるまでの映像が流れて、最後に「足場を蹴飛ばしますか? 」というコマンドを用意する。 「ガス」なら戸締まり、目張りをしっかりやる映像を流して、その後「ガス栓を空けますか?」というコマンドを用意する。などなど。

「飛び降り」なら、その建物に入っていく所から、屋上に上るまでの映像を流して、靴をそろえて、その直前で「飛び降りますか?」というコマンド。「電車」なら駅にPASMOで入っていって、ちょっと構内をウロウロしてから、電車通過のアナウンスが響くと同時に「飛び込みますか?」というコマンド。

「首吊り」「ガス」なら1〜数分かけて徐々にブラックアウト。「飛び降り」「電車」ならその瞬間にブラックアウト。

それでおしまい。

 

でもあんまり美化し過ぎるのは良くないと思う。ブラックアウトの後に、遺書を読んで涙する遺族とか、そういう映像を流したりすると死が美化されるし、かといって、死んでしまった後にあいだみつをのポエムとかを流してしまうと今度は生が美化されてしまう。

生も死も美化しないべき。

 

多分、最後のコマンドを実行できる人って、少ないと思う。

結局多くのアトラクション体験者は「生きてて良かった」って思うんだろうから、プレーヤーはこのアトラクションが生を美化しているかのように誤解するんだけど、実はそうではなくて、プレーヤーが生に価値を認めているんだよな。

 

というか、僕が思いつくんだから、誰かが既に思いついているはず。

これをやるなら日本しか無いでしょうに。

orbi, JoypolisのSEGA様、この企画、どうですか?

 

書き終わって思ったけど、これ流行らないわ。